固定式の室内カメラでは、猫が家具の裏へ入った瞬間に見えなくなります。Enabot EBOは床を移動してカメラ位置を変え、KEYi Loonaはさらに表情、音声、遊びを加えた家庭用ロボットです。

同じ車輪付きでも目的は違います。見守りを優先するならEBO、ロボットとの交流を楽しむならLoonaです。

Enabot EBOが室内を移動する様子

結論:EBOは移動カメラ、Loonaはペット型エンタメ

比較軸Enabot EBOKEYi Loona
主目的留守宅、ペットの遠隔確認会話、遊び、感情表現
カメラ遠隔操作と双方向通話を重視認識、追跡、ゲームにも使用
自走小型で家具下へ入りやすい動きが豊かだが場所を取る
継続費用Cloud+の対象機能を確認AI機能・サービス条件を確認
向く人固定カメラの死角を減らしたいロボット自体を家族で楽しみたい

見守りだけなら複数の固定カメラのほうが安定します。移動ロボットは階段を越えられず、床に物が多い家では行動範囲が狭くなります。掃除や機器運搬まで一台にまとめたい場合は、SwitchBot K20+ Proも比較候補になります。

中国企業だが、強い販売実績は世界市場

Enabotは深圳発で、2025年には世界160以上の国と地域、累計100万ユーザー超と報じられました。KEYiは北京発で、Loona公式は世界10万世帯以上で利用されているとしています。2025年11月には月間1万台を販売したとの報道もあります。

これらは中国国内だけの販売数ではなく、海外を含む数字です。「中国で100万台売れた」と読み替えてはいけません。両社は中国のロボット供給網から生まれ、海外のペット・家族向け市場で実績を作ったブランドです。

EBO:カメラが必要な場所へ動かす

EBO Air 2 Plusのカメラと充電ドック

EBO Air系は、スマホから移動、撮影、双方向通話を行えるのが中心機能です。固定カメラより視点を変えられますが、段差、厚いラグ、電源コード、閉じたドアは越えられません。

自動充電は便利でも、必ず戻れるとは限りません。留守中の主用途にするなら、数日間テストして引っかかる場所をなくす必要があります。

EBO Air 2 Plusの日本向けFAQでは、登坂角度4度、越えられる段差6mmまでと案内されています。敷居、厚いラグ、床へ垂れた充電ケーブルがある家では、カタログ上の自走機能より実際の走行範囲を先に確認すべきです。2階建てでは階段を移動できないため、各階を一台で見守る用途にも向きません。

Loona:役に立つより反応を楽しむ

Loonaは顔やジェスチャーを認識し、耳や画面、車輪の動きで感情を表現します。子ども向けゲームやプログラミング要素もありますが、本物のペットや会話相手の代替ではありません。

AI機能はアップデート、サーバー、アカウントに依存します。購入時の機能が将来も無料で続くとは限らないため、サブスクリプションとサービス終了時の動作を確認してください。

Loonaは、表情、ジェスチャー認識、ゲーム、プログラミング体験に価値があります。ただし、見守りカメラだけが目的なら機能も本体も過剰です。逆にEBOはカメラ位置を動かす道具として分かりやすい一方、Loonaのような豊かな動きや反応を期待して買う製品ではありません。

固定カメラと組み合わせるほうが安全

移動ロボットは好きな場所へ行ける反面、家具の隙間で止まったり、別の部屋へ入れなかったりします。玄関、窓、ペットの水飲み場など、必ず確認したい場所には固定カメラを置き、EBOを死角確認の補助にすると役割が明確です。

留守宅の防犯や高齢者の安否確認では、ロボットがオフラインになった場合の通知、家族による代替確認、緊急連絡手段が必要です。EBOもLoonaも、生命や防犯を単独で任せる監視装置ではありません。

家の中のカメラとして考える

  • 映像が端末内、SDカード、クラウドのどこへ保存されるか
  • 家族全員がカメラ稼働を認識できるか
  • アカウントへ二要素認証を設定できるか
  • 子どもの声や顔が学習・解析に使われるか
  • 譲渡や廃棄時にデータを消去できるか

Cloud+やAIサービスを使う場合は、無料期間後の料金と、契約しない状態で残る機能も確認します。映像の保存期間、家族アカウントの権限、パスワード再設定、ファームウェア更新が止まった場合の扱いまで見ると、購入後の想定外を減らせます。

購入前に床と通信をテストする

確認場所購入前・到着後に見ること
敷居、ラグ、コード、家具下の高さ
充電場所ドック前に十分な直線スペースがあるか
Wi-Fiペットがいる部屋や廊下まで電波が届くか
カメラ寝室や子ども部屋を撮る必要が本当にあるか
アカウント家族共有、二要素認証、退会・初期化方法
継続費用クラウド保存やAI機能の無料・有料範囲

買うべき人

ペットが一部屋を自由に動き、固定カメラの死角に困っているならEBOは合理性があります。Loonaは性能表ではなく、動きや反応へ価値を感じる家庭向けです。高齢者や子どもの安全確認をロボットだけに任せる使い方は避けてください。

本稿は両社の公式製品・サポート情報と企業報道を照合した公開情報整理です。編集部は自宅環境で走行、帰還率、通話遅延、映像保存、子どもやペットの反応を実測していません。段差性能やAI機能は床、通信、アプリ更新によって変わるため、返品期間内に自宅で確認する必要があります。

参考資料・情報源

メーカー公式情報を中心に、日本語・中国語を含む国内外の資料を照合して構成しています。

  1. Enabot:EBO Air 2 Plus
  2. Enabot Japan:EBO Air 2 Plus FAQ
  3. KEYi:Loona Petbot
  4. KEYi:Loona公式サイト
  5. Loona About Us
  6. Gasgoo KEYi funding and sales

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