ノートPCの浅いキーには慣れているが、一般的なメカニカルキーボードは高すぎる。そんな人に向くのが、Lofree Flow 2やNuPhy Airのようなロープロファイル機です。

薄いだけで疲れにくいとは限りません。キー配列、手首の角度、押下圧、パームレスト、机の高さを一緒に見る必要があります。

Lofree Flow 2の薄型アルミボディ

結論:打鍵感ならLofree、選択肢と携帯性ならNuPhy

比較軸Lofree Flow 2NuPhy Airシリーズ
特徴フルPOM軸とガスケット構造サイズ、軸、アクセサリーが豊富
代表的な配列Flow 2 68/84/100Air V3 65/75/100
接続Bluetooth、2.4GHz、有線Bluetooth、2.4GHz、有線
キーマップVIA対応Air V3はNuPhyIO
代表モデル重量Flow 2 68は約635gAir75 V3は約724g

Flow 2はアルミボディと柔らかい打鍵感が魅力です。NuPhy Airは世代とサイズが多く、持ち運びやゲームを含めた選択肢を作りやすいブランドです。

Lofreeは中国で本当に知られているのか

Lofree(洛斐)は2013年に深圳で生まれ、レトロな円形キーの「DOT」や口紅を意識したキーボードで中国のデザイン家電市場に広がりました。中国メディアによれば、口紅キーボード関連の微博話題量は1億を超え、初期製品は中国ECでも大きな認知を得ました。

つまりLofreeは、性能表だけで支持されたブランドではありません。中国ではデスク用品をファッションやインテリアとして選ぶ層を作ったことが強みです。NuPhyは海外ユーザーへの直販色が強く、国内販売量をLofreeと同じ尺度で語るべきではありません。

薄型でもキーの感触は違う

NuPhy Airシリーズの薄型キーボード

LofreeはKailh系の薄型フルPOMスイッチを使い、滑らかな押し心地と柔らかい底打ちを狙っています。ただし独自性が高い軸は、一般的なMX互換ほど交換部品を選べません。

NuPhyは世代ごとにGateron系薄型軸などを採用し、リニア、タクタイル、静音系を選びやすい一方、世代間でキーキャップや軸の互換性を確認する必要があります。

第三者レビューでは、Flow 2のアルミ筐体と打鍵感が評価される一方、設定や一部操作の癖も指摘されています。Air75 V3は接続性能、軸の選択、長い公称電池時間が強みですが、ソフトウェアは従来のVIAではなくNuPhyIOへ移っています。会社PCで設定ツールを使えない場合は、購入前に必要な割り当てを整理しておくべきです。

日本語入力ではUS配列が壁になる

多くのモデルはUS配列です。かな印字がないことより、Enter、記号、半角/全角、変換キーの位置がJISと違うことが問題になります。VIAなどで割り当てを変更できても、物理キーの形は変えられません。

会社PCでは設定ソフトをインストールできない場合もあります。仕事用なら、有線接続だけで基本入力できるか、設定が本体へ保存されるかを確認してください。

持ち運びは薄さだけで決まらない

Flow 2 68は約635g、Air75 V3は約724gです。どちらも薄型ですが、毎日ノートPCと一緒に運ぶには軽量キーボードとは言いにくい重量です。Flow 2 68は横幅を抑えられる一方、ファンクション列がありません。Air75 V3は75%配列でファンクション列を残すため、Excel、開発ツール、業務ショートカットを多用する人には扱いやすくなります。

Flow 2 68の公式公称値は、バックライト消灯時で最大90時間です。Air75 V3はRGB消灯時最大1,200時間を掲げていますが、いずれもメーカーの試験条件です。接続方式、スリープ設定、RGB、ポーリングレートで実使用時間は変わるため、数字を直接比較して「13倍長持ち」と判断すべきではありません。

仕事用なら軸と配列を先に決める

使い方優先する構成
文章入力、固定席Flow 2の静音リニアまたはタクタイルを試す
Excel、開発、ショートカットファンクション列があるAir75 V3
会議が多い共有オフィス打鍵動画ではなく静音軸の実音と底打ち音を確認
MacとWindowsを併用OS切替、修飾キー、設定保存を確認
毎日持ち運ぶ重量込みでバッグへ入れ、65%配列も比較

口碑を見るときの注意

打鍵音と見た目は高く評価されやすい一方、海外ユーザーからは電池、ファームウェア、問い合わせ対応への不満も見られます。SNS動画の音はマイクと机で大きく変わるため、購入前に返品条件と国内窓口を確認するのが安全です。

選び方

自宅の固定席で打鍵感と外観を重視するならLofree Flow 2、出張や複数端末、サイズ選択を重視するならNuPhy Airが候補です。仕事向けAIマウスなど周辺機器を足す前に、手首の負担を減らしたい人はキーボードだけでなく椅子と机の高さも先に調整してください。

本稿はLofree Japan、NuPhyの公式仕様と第三者レビューを照合した公開情報整理です。編集部は両機を同じ机、同じ軸、同じ測定器で比較していません。打鍵感、音、電池時間は軸、キーキャップ、机、接続設定で変わるため、公式数値とレビューの所感を分けて判断してください。

参考資料・情報源

メーカー公式情報を中心に、日本語・中国語を含む国内外の資料を照合して構成しています。

  1. Lofree Japan Flow2 68
  2. NuPhy Air75 V3
  3. RTINGS:Lofree Flow 2 Review
  4. Tom's Guide:NuPhy Air75 V3 Review
  5. China.org.cn Lofree at Foire de Paris

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